女性の社会進出と子育て支援 (1999年)

子供たちは21世紀の日本を支えて行く大切な社会の宝

 ご存じのように日本の一人の女性が生涯に生む子供の数の推定値が1.38に落ち込み、それでも未だ少子化の歯止めがきかない。

一方、女性の社会進出は急速に連み、職場での女性の戦力は貴重な存在となっている。更に多くの女性が社会の中で生き甲斐を見出して活躍しているケースも多く、結婚よりも仕事の方にウエイトが高くなったりして、益々結婚の高年齢化がそれに拍車をかける。

仮に、女性が結婚しても、出産後に多くの課題が残されていて、例えば、住環境の都市化、核家族化への傾向などにより、社会的教育面での子育て環境は厳しい。

その為、仕事を続けながら、子供を産み、育てて行くには多くの負担が待っていて、安心して仕事に打ち込めるような状況にはない。従って益々、少子化の傾向は進むようである。

そのような少子化傾向の中で生まれてきた大切な子供たちであるが、その周辺ては不登校・家庭内暴力・校内暴力・学級崩壊などの存在が毎日のようにマスコミで報ぜられている。残念な恩いである。

そこで周りから、職業を持つ女性を積極的に応援し、子供達を健全な育成の方向へと誘導する手段を考えることが先決である。

今、日本全体を見渡すと少子・高齢化は着実に進みつつあり、このままでは来る21世紀は高齢者の割合が多くなって人口構成のバランスがくずれ、折角、築いて来た日本経済や社会保障のあり方までが懸念される。

しかも、高齢化や介護の問題が目先余りにも大きい為、少子化の課題は後回しにされかねない。子供たちは間もなく21世紀の日本を支えて行く大切な社会の宝である。

どんなサポート(支援)が求められ、私たちはどう応えられるか

これらの課題に対して、国、自治体、私企業、個人など、それぞれのレベルで取り組める内容は種々あるが、私どものように幼児教育に携わって来たもののレベルで現在取り組めるものには行政等の規制などあってサポート出来る範囲は限られる。

しかし、出来ることも沢山あると思うし、さらに最近、規制緩和の方向にあり、今後、その範囲は広がると思う。そこで、今、どんなサポートが求められ、どう応えて行けるかを検討してみたい。

 1. 仕事をしながら、安心して子供を育ててくれる人が欲しい。
 2. 保育の他に幼稚動こも通園させたい。
 3. 子供を預けたり、引き取っ走りするのに交通の便利な所が良い。
 4. 出来るだけ郊外の空気の良い所(聖山や畑など〉も体験させたい。
 5. その他、困ったとき相談にのってくれたり、たまには親代わりも頼めればなど。

このような二一ズに対し、私たちは幼児教育で培って来た経験をべ一スに極力応えて行けるよう具体化に向けて検討を進めているところである。

 御関心をお持ちの方には今後、時折、中間報告をさせて頂きますので御連絡下さい。

バックナンバー
創刊号 カオル幼稚園はこのように考える。(1979年)
2 カオル幼稚園はこのように考える。(1980年)
3 躾について (1981年)
5 21世紀を担う子供たちに明るい社会を (1983年)
9 この10年を顧みて (1987年)
10 子供の将来には無限の危険性も (1988年)
11 家庭での子供達の生活空間を考える (1989年)
12 玩具あれこれ (1990年)
13 子供の食習慣と栄養 (1991年)
15 子供達の自主性を育てよう (1993年)
16 やり直しがきかない子育て (1994年)
17 感性をはぐくむ (1995年)
18 遊びについて (1996年)
19 自然に遊ぶ、大地に学ぶ (1997年)
20 父親に期待される子育て (1998年)
21 女性の社会進出と子育て支援 (1999年)
22 思いやりの心を育む (2000年)
23 これからのエリート教育 (2001年)
24 子育て環境は8歳までが勝負 (2002年)
25 メディア漬けから子供たちを守ろう (2003年)
26 これからの子育て支援 (2004年)
27 ことばの教育 (2005年)
28 食育について考える (2006年)
29 真っ当な人間に育てる (2007年)
30 創立30周年にあたって (2008年)
31 「自然」は最良の教師 (2009年)
32 本を読む習慣を付けよう (2010年)
33 群れ遊びについて考える (2011年)
34 こどもには沢山の体験を (2012年)
35 美徳を取り戻そう (2013年)
36 国際化とこども教育 (2014年)
37 子ども・子育て新制度を考える (2015年)
37 リーダーを育てる (2016年)